【学校教育特論 科学・技術】2022/9/22 冨永
3回生の学生が教育実習から帰ってきました。
A君「先生、給食の時間に子ども達が沢山給食を残すんです。僕たちのころと違います。 違和感があります。」
先生「何に違和感があるのかな。」
Bさん「私も同じことを感じました。少しでも嫌いなものが入っていると全部残す子もいます。食べ物じゃなくてモノを捨てている感じです。」
先生「その時、どういう気持ちがしましたか。」
A君「もったいないと、情けないです。」
Bさん「私は何で食べないといけないのかが、分かっていないなあと思いました。」
ヒント
先生「A君は「何が」もったいないのか。「何が」情けないのか、その主語が言葉に出来ればいいですね。また、食料危機について調べてみてはいかがでしょう。Bさんは栄養学を学びたいとおしゃっていましたね。栄養学的視点から人が食べる理由について考えてみると良いですね。」
AチームとBチームに分かれて探究が始まりました。
【Aチーム】どのように食物が調理されて給食になり子ども達に届けられるのか、食べ残しはどうなるのか。食料危機について調べる。
【Bチーム】エネルギーになる栄養素について調べる。
それぞれに答えが見えてきました!
【Aチーム】
「もったいない」は調理をする人の労力や、食べ物のエネルギーが使われないまま捨てられること。「情けない」のは、飢餓の国があるのに、日本の子ども達はその事実を知らないで、給食を捨てていること。そして自分がいま何もできていないということ。
【Bチーム】
食べないと、生きていかれへん。
「違和感」が何についてであったか、明らかになってきましたね。
次は子ども達に伝えるための食育媒体づくりです。
子ども達が理解できるように伝えることができたら、何も出来ない私ではなくなると思います。
教育学部で学んでいる皆さんは「教育」ができるので、子ども達に教えてあげることがでますよ。あと少し、一緒に探究を楽しみましょう‼
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